中学英語でつまずく子の盲点、英語と日本語の「仕組み」の違いを理解
中学英語でつまずく子の盲点、英語と日本語の仕組みの違い

小学校の英語授業が「楽しく話す」ことを中心とする一方、中学校では英文法や文型を本格的に学ぶ。このギャップに戸惑い、英語を苦手とする子どもは少なくない。Z会進学教室講師の森圭示氏は、その原因を英語と日本語の「文の組み立ての違い」にあると指摘する。

英語の文には動詞が必須

森氏によれば、英語の文を作るには必ず動詞が必要だ。日本語では「私は学生」のように動詞なしで文が成立するが、英語では“I am a student.”とbe動詞が不可欠。この基本構造の違いを理解しないまま中学英語に進むと、つまずきやすいという。

「英語を母国語とする人は成長過程で自然に仕組みを身につけますが、日本人は日本語の仕組みをすでに持っています。その二つの仕組みが大きく異なるため、学習の壁が生じます」と森氏は説明する。

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日本語の文の組み立てを再確認

森氏は、英語学習の前に日本語の文構造を確認する重要性を強調する。日本語は主語が省略されることが多く、語順も柔軟だが、英語は主語・動詞・目的語の順序が固定されている。この違いを意識することで、英文法の理解がスムーズになると述べている。

本書『小学校高学年から使える 英語でつまずかない本』では、こうした比較を通じて英語の仕組みを解説。中学入学前の準備として、日本語の文型と英語の文型を対比させる学習法を提案している。

楽しいだけでは不十分

小学校の英語教育は「聞く」「話す」が中心で、文法に触れる機会は限られる。そのため、中学校で突然「読む」「書く」が加わると、戸惑う生徒が多い。森氏は「楽しく学ぶことは大切ですが、英語の仕組みに触れないままでは中学英語で苦労します」と警鐘を鳴らす。

英語と日本語の違いを早期に理解し、日本語の文構造を客観視する力をつけることが、中学英語でのつまずきを防ぐ鍵となる。

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