横浜市立東本郷小学校の堂腰康博校長は「結果的に、学校が嫌いとか、学校に行きたくないという子がずっといなくなったのは事実です」と話す。同校では、幼稚園・保育園から小学校への移行をスムーズにする「スタートカリキュラム」を1年間かけて実施してきた。
その結果、低学年、とくに1年生での不登校がゼロという状態が続いている。ただし、同校に不登校の子がいないわけではない。不登校の子もいるし、いわゆる別室登校の子もいる。それでも低学年に限れば、1年生での不登校はゼロが続く。
全国で不登校は過去最多に
文科省の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」の最新版によると、2024年度に不登校と呼ばれる児童生徒は35万人を突破し、過去最高となった。小学1年生だけを取り出すと8738人で、2014年度の1225人から10年間で7倍にも増えている。
その原因として、幼稚園・保育園の遊び中心の生活から、45分の授業時間にきちんと座って教員の話を聞くという小学校生活とのギャップが心理的負担になっていることが指摘されてきた。いわゆる「小1プロブレム」だ。スタートカリキュラムは、このギャップを埋め、学校生活の基盤をつくる取り組みとして注目される。



