都内の私立大学に通う秀樹さん(仮名、21歳)は、9歳で単身イギリスに渡り、オルタナティブスクールの寄宿舎で生活した経験を持つ。父の片山さんは現在81歳で、秀樹さんは59歳のときに授かった子どもだ。片山さんは教育関連の書籍を100冊以上読み、日本の公教育に危機感を覚え、子どもの自主性を尊重する教育機関を模索した。
父の計らいで公立学校ではない道へ
秀樹さんは3歳でモンテッソーリ系の幼稚園に通い、小学校入学前には公立小学校と近隣のオルタナティブスクールを見学した。秀樹さんは公立小学校の様子を見て「つまらなさそう」と感じ、自らオルタナティブスクールへの進学を決めた。この選択が、後のイギリス留学への第一歩となった。
9歳で単身渡英した理由
秀樹さんが9歳のとき、父は「世界一自由な学校」と称されるイギリスのサマーヒル・スクールを知り、息子に提案した。秀樹さんは迷いなく渡英を決意し、単身でイギリスへ旅立った。サマーヒル・スクールは、学習するかしないかも個人の自由という徹底した自主性尊重の教育方針で知られる。
最初は日本の少年漫画を読んでいた
渡英当初、秀樹さんは英語が十分でなかったため、日本の少年漫画を読んで過ごすことが多かった。しかし、次第に学校生活に適応し、自由な環境の中で自分の興味を追求するようになった。
学習するのもしないのも個人の自由
サマーヒル・スクールでは、授業への出席は強制されず、子どもたちは自分で学ぶかどうかを決める。秀樹さんはこの自由の中で、自ら学ぶことの大切さを体得したと語る。
イギリスの食事「最初はきつかった」
イギリスの生活で最も困難だったのは食事だったと秀樹さんは振り返る。特に寄宿舎の食事は日本の味付けと異なり、最初は慣れるのに苦労したという。
意外と規則が多かった
「自由な学校」というイメージに反し、サマーヒル・スクールには意外と多くの規則があったと秀樹さんは指摘する。例えば、就寝時間や掃除当番など、共同生活に必要なルールは厳格に定められていた。
「この7月で22歳になります」
現在、秀樹さんは日本の大学に通いながら、グローバルな視点と自主性を活かした学生生活を送っている。父との年齢差は60歳あるが、その絆は強く、秀樹さんは父の教育方針に感謝している。



