技術の進展はすさまじく、今やバーチャルの活動はAI(人工知能)エージェントが行い、そしてリアル空間上の活動もやがてフィジカルAIがかなりのことをするようになるといわれている。
人間に残されるものは何か
そのような技術革新の中で、人間に残されるものは結局、何だろうか。8人の経済学者が輪番でお届けする『週刊東洋経済』の看板コラムでは、東京大学経済学部教授の柳川範之氏がこの問いを投げかけている。
ここで注目したいのは、人間が身体的に「感じること」をAIは感じることができないという点だ。
AIが感じられない「身体的感覚」
例えば、人間以上に速く走ることはできても、走った後の疲れや爽快さを人間と同じように、AIやロボットが感じることはできない。
物理的な情報として心拍数など身体的な状況の変化を把握することはできるかもしれないが、それは人間が五感で感じるものとはまったく異なる。
柳川氏は、独自の感性を磨くことがAI時代の教育に不可欠であり、人的能力やビジネス戦略でも感性や五感が重要になると論じている。



