自称「かたつむり見習い」フリースクール講師が伝える自然の面白さ、押しつけない姿勢
自称「かたつむり見習い」講師、自然の面白さを押しつけず伝える

福岡県糸島市のフリースクール「産の森学舎」で「しぜん」の授業を受け持つ講師、野島智司さん(47)は、自然や生き物の面白さを伝えるネイチャーライターとしても活動する。子どもたちから「のじーさん」の愛称で親しまれ、身の回りの自然を舞台に授業を行っている。

自然は新たな視点を与える

野島さんは「自然は新たな視点を与えてくれ、未来につながっている」と話す。意識しているのは、知識を伝えることだけでなく、身近に広がる豊かな世界に目を向けるきっかけ作りだ。7月上旬、校舎の裏山から拾ってきた朽ち木を小学生らが興味深そうにのぞき込む場面があった。「のじーさん、これ何だろう」と男子児童が尋ねると、「これはカタツムリの仲間だね」と優しく答え、子どもたちは見つかった生き物を顕微鏡で観察するなど、思い思いに楽しんだ。

授業内容を柔軟に変更

週2回の授業はほとんど屋外で、田畑での生き物観察や、希少生物が産卵・生育できるビオトープの整備など様々だ。子どもたちの関心に応じ、授業内容を柔軟に変更することもある。

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自身の不登校経験

野島さんは東京の小学校に入学したが、1年生の途中で不登校になり、家族で自然豊かな大分県荻町(現・竹田市)に移り住んだ。しかし、慣れないバス通学もあってか登校は続かず、中学も高校も通わなかった。幼少期には、同世代の子から問題を出され、勉強が分からないことをからかわれて傷ついたこともあった。

ただ、夢中になれることがあった。動植物を見るのが好きで、その不思議な世界に触れるとワクワクした。親が買ってくれた生き物図鑑や科学雑誌を読みふけり、記載されている研究者の大学に目がいくようになった。

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