「推薦入試増で学力低下」は誤解?東大入試も変わる新時代の「頭のよさ」
推薦入試増で学力低下?東大入試も変わる新時代の「頭のよさ」

「推薦入試が増えているから日本人の学力は落ちる」という見方に対し、一般入試と推薦入試は実は少しずつ同じところに向かっているとの見解が示された。これからの「頭の良さ」は、一人で解く力ではないという。

推薦入試と一般入試は同じ方向へ

そこで測ろうとしているのは、単純な暗記量でも、派手な活動実績でもない。自分の現在地を理解する、必要な情報を集める、ゴールから逆算する、周囲の人に助けを求める、AIやテクノロジーを使う、結果を見て自分のやり方を修正する、そして最終的に何らかの成果まで持っていく――そうした「使う力」だ。

かつて「頭がいい」とは、難しい問題を一人で解けることだったのかもしれない。しかし現代社会では、難しい問題ほど一人では解決できない。知らないことがあれば調べればいい。自分より詳しい人がいれば聞けばいい。AIが得意なことなら、AIに任せればいい。そのうえで、「では、自分は何を考え、何を選び、どう行動するのか」が問われる。

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東大入試の変化が示すもの

そう考えると、推薦入試の広がりを単純に「学力軽視」と捉えるのは少し違うのではないか。むしろ大学側が、「テストで何点取れるか」だけでは測りきれなくなった新しい時代の知性を、どうにかして測ろうとしている。東大の入試まで変わっているのは、その象徴かもしれない。

推薦入試が一般入試より優れていると言いたいわけではない。しかし、どちらの入試でも、これから問われる「頭の良さ」は同じ方向に近づいている。全部を一人でできる人ではなく、使えるものを使いながら、考え、選び、最後まで完成させられる人。これからの受験で本当に強いのは、そんな人なのだという。

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