ベネッセコーポレーションが運営する「ベネッセ高等学院 中等部」は7月14日、不登校や行き渋り傾向にある子どもの中学進学に関する実態調査の結果を発表した。調査は2025年6月5日から14日にかけてインターネットで実施。現在小学4~6年生で不登校状態または行き渋り傾向のある子どもの保護者461人(うち小学6年生139人)、現在中学1~3年生で小学6年生時に不登校または行き渋り傾向があった子どもの保護者545人を対象とした。
8割超の保護者が中学進学に不安
小学4~6年生の保護者に中学進学への不安を単一回答で尋ねたところ、「とても不安を感じている」「やや不安を感じている」と回答した割合は84.0%に達した。特に小学6年生の保護者に限ると88.5%とさらに高く、進学を目前に控えた時期に不安が強まることが明らかになった。
不安の内容:学習と環境適応が上位
複数回答で不安の内容を尋ねたところ、「学校の勉強についていけるか」が59.9%で最多。次いで「クラスメイトとの人間関係をうまく築けるか」57.9%、「中学校の雰囲気やルールになじめるか」50.8%と続いた。学習面に加え、人間関係や新しい環境への適応が大きな不安要素であることが分かる。
約7割が悩みを相談、相談先は学校の先生が最多
子どもに関する悩みや不安を誰かに相談している保護者は70.3%。相談先として最も多かったのは「学校の先生」60.2%、次いで「家族・親族」46.6%、「スクールカウンセラー」33.6%。「その他」21.6%には心療内科などが含まれた。一方、相談していない保護者29.7%の理由は「まだ相談するほどではない」40.1%、「相談先が分からない」32.8%だった。
求める支援:学習サポートと安心できる居場所
小学保護者に中学進学に向けて必要な支援を複数回答で聞いたところ、「子どもの状況に合わせた学習サポート」が67.2%で最多、「子どもが安心して過ごせる居場所」が55.7%で続いた。中学生保護者に小学6年生当時を振り返って「あったらよかった支援」を尋ねると、「子どもが安心して過ごせる居場所」57.4%が1位、「子どもの状況に合わせた学習サポート」48.3%が2位。進学前後で順位は入れ替わったものの、上位2項目は共通しており、進学前に求める支援と進学後に感じる不足支援が一致する結果となった。
進学後も学習面の不安が不登校継続の要因に
進学後も不登校・行き渋り状態が続いている中学生保護者にその理由を複数回答で尋ねたところ、「子どもの気持ちやメンタル面の不安」74.1%が最多。「学習面での不安」35.0%は3位に挙がり、前設問で「子どもの状況に合わせた学習サポート」が2位だったことと合わせると、学習面の不安が不登校継続の一因であることが分かる。
約7割が小学6年からの相談開始を推奨
中学生保護者に小学6年生当時を振り返り、「小学6年生の段階から中学進学に向けた相談や情報収集を始めていた方がよかったと思いますか」と単一回答で尋ねたところ、「とてもそう思う」「そう思う」を合わせて73.7%に上った。早期の相談・情報収集の重要性を感じている保護者が多いことが示された。
フリースクール検討状況:小学6年生で検討が増加
小学保護者に中学進学に向けたフリースクールの利用検討状況を単一回答で尋ねたところ、「検討したことはない」が59.7%で最多。一方、小学6年生に限ると「検討したことがあり現在利用している」7.2%(全体5.6%)、「検討したことはあるが利用しなかった」30.2%(同26.2%)、「現在利用を検討している」14.4%(同8.5%)と、全体平均を上回り、進学が近づくにつれ検討が活発化することがうかがえる。
フリースクール利用しない理由:本人の意向と費用
フリースクールを検討したものの利用しなかった理由を複数回答で尋ねたところ、「本人が行きたがらない」49.6%が最多。子ども自身の意思以外では「費用が高いと感じた」38.0%と「もう少し様子を見ようと思った」38.0%が同率で続いた。



