国の文化審議会は、明治時代に建築された「児嶋家住宅」(福岡県太宰府市吉松3)の主屋と門・塀、米蔵の3件を国の登録有形文化財(建造物)にするよう、文部科学相に答申した。
児嶋家の歴史と役割
太宰府市教育委員会などによると、児嶋家は江戸時代から吉松村の庄屋を務めるなど名士として地域に貢献。5代目の卯平は明治時代、水城村の助役や村長を務めた。
主屋(建築面積217平方メートル)は木造平屋一部2階建てで、明治後期の建造とみられる。入母屋造桟瓦葺(いりもやづくりさんかわらぶき)という伝統的な建築様式の屋根や、17畳半の座敷に施された格式高い意匠などが特徴だ。
評価と今後の維持管理
市教委文化財課の木村純也・主任技師は「主屋は水回り以外、ほとんどが当時の形を保っており、蔵などと併せて明治期の農家住宅の様子を伝える貴重な文化財」と評価する。
住宅は現在も住家で、8代目の亮一さん(70)は「普通に生活していた家なので、文化財に登録されると聞いて驚いた。これからも維持管理に努めていきたい」と話している。



