読書感想文にAIはズルい? 学びを引き出す親と作業にさせる親の違い
読書感想文にAIはズルい? 学びを引き出す親と作業にさせる親の違い

夏休みの宿題で苦労しがちな「読書感想文」にAIを使うのはズルいのだろうか。中部大学現代教育学部現代教育学科准教授の樋口万太郎氏は、AIを対話相手として活用しながら、読書感想文の本質的な意義を引き出す方法を提案している。

読書感想文の最大の意義とは

樋口氏は「読書感想文は、単なる『読書習慣の定着』や『文章練習』のための作業ではありません」と指摘。「その最大の意義は、本という他者の視点を鏡にして自分の内面と深く対話し、そこで生まれた『思考や感覚の変容』を、他者にも伝わる言葉へ再構築することにあります」と説明する。

つまり、あらすじを書いておけばいいという話ではないということだ。樋口氏は、AIと壁打ちをするなかで「思考や感覚の変容」を他者にも伝わる言葉へ再構築するプロセスを、次の3つにまとめた。

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AIと対話して考えを深める3ステップ

1)本と出会う(他者の視点)…自分とは異なる視点や世界観に触れる。
2)自分と対話する(内省)…心が動いた理由を、自分の体験や価値観と重ねて見つめ直す。
3)変容を再構築する(発信)…本を読む前後で自分がどう変わったのかを、他者に伝わる形へ言葉に編み直す。

こう整理してみると、「文を書かせるかどうか」で賛成反対を論じるのではなく、このプロセスのどこでAIを使うのかを考えたほうが建設的ではないだろうか。例えば、2)の内省の場面で、AIを対話相手として使ったとすると、重要なのは「変容を言葉に編み直す」経験だという。

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