読書感想文にAIはズルい? 学びを引き出す親と作業にする親の違い
読書感想文にAIはズルい? 学びを引き出す親と作業にする親の違い

夏休みの宿題で苦労しがちな「読書感想文」へのAI活用をめぐり、中部大学現代教育学部現代教育学科の樋口万太郎准教授が、単なる作業代行ではなく「自分の言葉を選び直す」経験としての活用法を提唱している。

AIを「聞き役」にした内省の深め方

樋口氏は、AIに対して「どこがおもしろかったのか、悲しかったのか」「なぜおもしろかったのか、悲しかったのか」「自分の体験と似ているところはないか」といった問いを投げかけるよう提案する。一人では深められない内省も、問い返してくれる相手がいれば深まっていくといい、これまで先生や家の人が担っていた「聞き役」をAIが担うイメージだと説明する。

「変容を言葉に編み直す」経験の重要性

その上で、対話した内容をAIに一覧表にしてもらい、それをもとに実際に文章を書いていくという。デジタル上であれば、一覧表のなかから使えるところをコピー&ペーストしながら文を書き進めることができる。

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これを「ずるい」と見るか、「自分の言葉を選び直している」と見るかに分かれるが、樋口氏は後者だと考える。一覧表のなかからどの言葉を選ぶのかという判断は、その子自身の変容と切り離せないからだ。

親の関わり方で変わるAIの意味

逆に、文章化をすべてAIに任せてしまえば、どれだけ対話が充実していても、変容を言葉に編み直す経験は失われてしまう。同じ「AIを使う」でも、中身はまったく違うという。

ここに、AIを「単なる作業の代行」にしてしまう親と、子どもの「学び」を引き出す親の大きな違いがあると樋口氏は指摘する。

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