東大合格者で一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事の西岡壱誠氏は、勉強における「頭の良さ」は知識量やIQではなく、感情との付き合い方にあると指摘する。漫画『ドラゴン桜』で描かれた「バカと頭のいい人の違いは感情で動くかどうか」という定義を基に、その具体策を解説した。
「やりたくない」を消そうとしない
西岡氏は、勉強に対して「英単語なんか覚えたくない」「数学の問題集なんて開きたくない」という感情は動物として自然な反応だと述べる。頭のいい人はその「やりたくない」という感情を消そうとはせず、消せないことを前提に、どう机に向かうかを考えるという。具体的には、時間を決めて習慣化する、ゲーム感覚で楽しめる仕組みを作る、勉強仲間を巻き込んで逃げられない状況を作るなど、感情そのものと戦わずに付き合い方を設計する。
アンガーマネジメントと同じ構造
この考え方は、怒りを消そうとせずに湧いた怒りとの付き合い方を工夫するアンガーマネジメントと同じ構造だと西岡氏は説明する。「頭がいい」とは、感情を敵にしない技術であり、自分の中の動物的な部分と折り合いをつける生き方の技術に近いという。
西岡氏は、怒りが湧いたときに怒鳴らずに済ませられる人、不安を材料に次の行動を設計できる人、「やりたくない」を否定せずにそのままの自分を机に運ぶ仕組みを作れる人を、日常的に「頭いいよね」と呼んでいるのではないかと考察。『ドラゴン桜』が言い切った「バカと頭のいい人の違いは感情で動くかどうか」は、感情の扱い方の差こそが「地頭」の正体だと結論づけている。



