子どもが安心して学習できる環境が重要だと、中学受験のプロ家庭教師「名門指導会」代表の西村則康氏と、医師で窪田製薬ホールディングスCEOの窪田良氏が対談で語った。両氏は、子どもの自立を促すためには、親が「待つ勇気」を持ち、家庭を「安心できる基地」にすることが不可欠だと指摘する。
失敗や試行錯誤が脳の発達に不可欠
窪田氏は、医学的な視点から「失敗や試行錯誤の経験は脳の発達に不可欠」と説明する。あらかじめ用意された正解をなぞるだけでは新しい神経回路は形成されにくく、自分で試行錯誤して「あ、こうすればいいんだ!」とひらめいた瞬間に脳は大きく成長するという。
西村氏もこの考えに同意し、窪田氏は「『待つ勇気』は、子どもの脳を育てるための最高の環境づくり」と評価した。
家庭は「安心できる基地」であるべき
西村氏は、家庭を「安心できる基地」にすることの重要性を強調する。塾や学校では常に評価され競争にさらされているため、家に帰ったときには無条件で受け入れてもらえる場所であってほしいと話す。
成績が下がったときに「なんでこんな点数なの!」と責めるのではなく、「今回は難しかったね。次はどうすればいいと思う?」と一緒に考える姿勢が大切だと述べた。
窪田氏は、家庭での会話が多い子ほど伸びるという話も、何を言っても否定されないという安心感があるからこそだと指摘。西村氏も、安心感があってこそ子どもは自分の言葉で考えを表現できるようになると応じた。
生活習慣と心の安定の関係
窪田氏は、睡眠や運動といった基本的な生活習慣も安心感と大きく関わると説明する。睡眠不足や運動不足で身体がストレスを感じている状態では、心も不安定になるという。
「原始時代の生活リズム」を意識し、しっかり寝て外で身体を動かすことが土台となり、子どもは安心して学習に向かうことができると述べ、テストの点数だけでなく、子どもの「目の輝き」や「体調」にもっと目を向けてほしいと訴えた。



