国土交通省が2026年1月に公表した「令和7年版交通政策白書」は、地域交通の維持がかつてない危機に直面していると警告する。高齢化と人口減少が加速する中、地域鉄道の利用者数はこの20年で約3割減少。減便や運転士不足が深刻化し、全国各地で鉄道路線の廃止やバス転換が相次いでいる。「明日から列車が来ないかもしれない」という漠然とした不安が、地方に暮らす人々の日常に影を落としている。
ローカル線の「あるある」をマンガで再現
こうした状況を背景に、マイナビニュースは会員約500人を対象にアンケートを実施。501人から寄せられた声をもとに、漫画家兼イラストレーターの菅原県さんがローカル線にまつわる「ちょっとしたあるある」をマンガにした。菅原さんは「週刊ヤングジャンプ」でデビューし、実話系4コマ誌やニュースサイトで連載を持つ。あおり系LINEスタンプ「Mr.上から目線」シリーズの作者としても知られる。
駅員のおすすめ店を聞いたら…
マンガの一つは、駅員に周辺の飲食店を尋ねた乗客のエピソード。駅員が「あそこのラーメン屋、美味いですよ」と自信満々に答えたため、さっそく訪れたところ、店の前に「本日は臨時休業」の貼り紙。戻って駅員に伝えると、「ああ、今日は水曜日ですね。あの店、水曜定休なんですよ」と涼しい顔。乗客は「なら最初に言ってよ!」とツッコミを入れたくなる光景が描かれている。
地域交通の未来を考えるきっかけに
菅原さんは「ローカル線は、単なる移動手段ではなく、人と人をつなぎ、日常を紡ぐ『ひと駅の物語』を抱えている」とコメント。「移動そのものが暮らしの質を左右する時代、身近な鉄道に目を向けることは、地域の未来を考えるきっかけになる」と話す。アンケート結果からは、利用者の8割以上が「ローカル線の存続を望む」と回答した一方、実際の利用頻度は週1回未満が半数を超えるなど、意識と行動のギャップも浮き彫りになった。
調査概要
調査は2026年1月27日にインターネットログイン式で実施。対象はマイナビニュース会員、有効回答数は501人。調査方法はインターネットログイン式アンケート。



