JR九州は18日、2025年度の路線別利用状況を発表した。1キロメートル当たりの1日の平均利用者数を示す「輸送密度」が1000人未満だったのは12区間で、前年度と同じ区間数だった。
1000人未満は鉄道の存廃が議論される「再構築協議会」の設置に向けた目安となっており、利用低迷が続けば新たな動きが出てくる可能性もある。
最少は日南線の油津―志布志間
公表の対象は輸送密度2000人未満の22区間で、うち豪雨災害で長期運休があった区間を除く18区間のデータを示した。輸送密度が最も少なかったのは日南線の油津(宮崎県日南市)―志布志(鹿児島県志布志市)で、173人だった。直近で比較できる2023年度(179人)をさらに下回った。
収支を示す営業利益は全18区間で赤字となり、赤字額の合計は61.6億円だった。前年度の営業利益と比較できる14区間では計43.6億円の赤字で、赤字額は前年度から1.6億円拡大した。
赤字最大は日南線田吉―油津間
2025年度の赤字額が最大だった区間は日南線の田吉(宮崎市)―油津で、6億8200万円だった。同区間の赤字額は前年度より2600万円増えた。
利用者が特に少ないローカル線の対応を巡っては、改正地域公共交通活性化・再生法が施行された2023年から国が「再構築協議会」を設置できるようになった。JR九州管内で実際に設けられたケースはまだなく、同社は「沿線自治体の考えを聞きながら、ローカル線のあり方を議論していく」としている。



