長門市仙崎の道の駅「センザキッチン」に今夏、乳幼児用紙おむつを「ばら売り」する自動販売機が設置された。3児の母でもある清水美憂駅長(34)の発案で、母親目線でかゆいところに手が届くサービスの一環。同様の自販機設置は県内の道の駅では初めてという。
子育てのハプニングがきっかけ
清水さんは千葉県松戸市出身。高校卒業後、東京ディズニーランド内での店員などを経て、2023年12月から「センザキッチン」の直売所に勤務している。顧客のニーズに応じた品ぞろえで取引先の信頼が厚く、今年4月からは駅長を務める。
家では、小学5年の長男、同3年の長女、未就学の次女の母だ。「子育てはハプニングがつきもの」といい、長男が2歳の頃、生後間もない長女を連れて大型ショッピングセンターに出かけた時には、用意した長女の紙おむつ5枚を午前中で使い切り、休憩スペースでぼう然と立ちすくんだという。
我が子2人の世話でやっとだった当時、どこかに紙おむつだけを買いに行く気力はもはやなく、「ああ、もう家に帰ろう」とため息が出たのを覚えている。
駅長の発案で実現
そこで駅長になって最初に思い立ったのが、乳幼児用紙おむつの自販機だった。「車で長距離移動して訪れてくれたママ、パパが終日、安心して休憩し、買い物も楽しんでほしい」と願い、発案した。
7月に飲料自販機を兼ねた1台を道の駅の観光案内所そばに設置。缶ジュースなどの商品と同様、紙おむつが手軽に購入できる。価格はM、Lサイズとも2枚入りが280円、お尻ふきが170円。紙おむつを安売りの時にまとめ買いする人のことも考慮し、道の駅では必要な枚数だけ「ばら売り」する自販機がベストだと判断した。
今後の展望
「授乳室で粉ミルク用のお湯を提供するなど、さらに子育てに配慮した細やかなサービスを充実させたい」と清水さん。自販機で紙おむつを購入した人には子育て応援メッセージを届けることも検討中だ。



