脳内科医の加藤俊徳氏(医学博士)によると、ADHD脳は1日の中で何度も気分が上下する。これはドーパミン量が頻繁に増減するためだ。脳が疲労してエネルギー不足になると、脳は覚醒を上げようとするという。
ドーパミン不足を示すサイン
次のような行動は、脳疲労があり、ドーパミンも不足しているサインだ。
- さっきまで遊んでいたのに急に飽きてやめる
- きょろきょろあたりを見回して集中力がない
- 不機嫌になって言うことを聞かない
ADHD脳が周囲を驚かせる行動をする理由
ドーパミンが不足すると、人は本能的に自分の脳を刺激する行動を起こして、ドーパミン量を上げようとする。ADHD脳に見られる急に体を動かしたり、ふざけたりと落ち着かない言動は、不足したドーパミンを分泌させようと、自分の中でスイッチを入れるための行動だ。
具体的には、急に立ち上がったり、突然関係のないことを話し始めたり、いきなり物を投げたり、怒り出したりと、周囲を驚かせる行為になりがちだ。
ADHD脳であることを理解されないうちは、「扱いにくい」「困ったやつ」「気難しい」「乱暴者」といったレッテルを貼られる。ADHDと診断されても「多動」「衝動」「不注意」と貼られる名前が変わるだけで、適切な対応につながらないことも多い。
理解と動機づけで困った行動を防ぐ
ADHD脳の困った言動が出たときは、まず「脳が疲れはじめている」「今ドーパミンが不足している」と理解してあげる。意識的にドーパミンを増やす行動を促せば、困りごとになる前に対処できる。
ドーパミンを正しく増やす一番の方法は「動機づけ」だ。「これをしなければならない」とADHD脳が強烈に感じるような刺激を与えることで、ドーパミンをコントロールする。次の4つのポイントを参考に、ADHD脳の動機づけをしよう。



