ラジオ体操は全身400以上の筋肉を動かし、認知症のリスクを大きく下げる効果があることが知られている。しかし、正しいやり方で行わなければ、その効果を十分に得ることはできない。本記事では、ラジオ体操指導者の鈴木大輔氏と東京都健康長寿医療センター研究所の植田拓也氏の監修のもと、正しいラジオ体操の方法を紹介する。
ラジオ体操の効果と重要性
ラジオ体操は、全身の筋肉をバランスよく動かすことができる優れたエクササイズである。特に、肩こりや腰痛の対策として効果的であり、さらに認知症のリスク低減にもつながることが研究で示されている。植田拓也氏によると、ラジオ体操を定期的に行うことで、脳の血流が改善され、認知機能の維持に役立つという。
注意点:腰を反らせない
ラジオ体操を行う際の注意点として、腰を反らせたり、お腹を前に突き出したりしないことが挙げられる。背骨の上部をわずかに反らすイメージで、胸だけを開くのが正解である。正しくできると、肺の奥まで空気が入る感覚があるという。
「体を横に曲げる運動」の正しいやり方
5番の「体を横に曲げる運動」は、日頃ストレッチしにくい体側(体の横)をしっかり伸ばすことを目的としている。腹斜筋群(わき腹の筋肉)を伸ばすことで体幹が安定し、姿勢の改善や転倒予防にもつながる。
しかし、多くの方が陥りがちな「ワナ」として、「体と腕のバラバラ事件」がある。「早く体を曲げよう」と焦るあまり、腕より先に胴体が動いてしまうと、体側がまったく伸びず、疲れるだけで効果が得られない。
ポイント:腕と上半身を同時に動かす
正しいやり方のポイントは、「腕と上半身を同時に」動かすことである。腕が耳の真横を通るよう真上に振り上げ、その動きに連動して上半身を真横に曲げていく。これにより、体側が効果的に伸びる。
後ろに反るときの決め手は「手の位置」
続いて、後ろに反る運動では、手の位置が重要となる。手を腰に当てるのではなく、耳の後ろに持っていくことで、背骨が自然に反る。これにより、胸椎の可動域が広がり、肩こりや腰痛の改善に効果的である。
ラジオ体操は、正しいフォームで行うことで、その効果を最大限に引き出すことができる。日々の習慣として取り入れ、健康維持に役立ててほしい。



