ラジオ体操の正しいやり方:肩こり改善から認知症リスク低減まで科学的に解説
ラジオ体操の正しいやり方:肩こり改善から認知症リスク低減

ラジオ体操は全身400以上の筋肉を動かし、認知症のリスクも大きく下げる効果があることが、東京都健康長寿医療センター研究所などの研究で明らかになっている。しかし、効果を最大限に引き出すには正しいフォームが不可欠だ。ラジオ体操指導者の鈴木大輔氏と東京都健康長寿医療センター研究所の植田拓也副センター長が、よくある間違いと正しいやり方を解説する。

腕を「前後」に振るのは誤り:肩甲骨を動かす軌道が鍵

ラジオ体操で最も多い失敗は、腕を前後に振ってしまうことだ。正しい軌道は「真横から真上」であり、そこからずれると肩甲骨が十分に動かず、肩こりの解消効果が半減する。鈴木氏は「大きく、ゆっくり、力を抜いて」の3点を意識するよう推奨している。

「胸を反らす運動」:手のひらを返すだけで呼吸が変わる

4番目の「胸を反らす運動」では、胸を大きく開くことで自然と深い呼吸が促される。スマートフォンやパソコンの長時間使用で前かがみの姿勢が続くと、胸の筋肉が硬くなり、呼吸が浅くなる。その結果、全身への酸素供給が滞り、筋肉の疲労や集中力低下を招く。「なんとなくだるい」という症状の原因が浅い呼吸にあるケースは少なくない。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

この運動の決め手は「手のひらを上に向ける」ことだ。斜め上に腕を振り上げる際、手のひらを上にすると肩甲骨が内側に引き寄せられ、大胸筋がしっかりストレッチされる。手のひらが下向きのままでは胸が開きにくいが、上向きにするだけで効果が大きく変わる。

「腕と上半身を同時に」動かして体側をしっかり伸ばす

続く運動では、腕と上半身を同時に動かすことで体側の筋肉を効果的に伸ばす。具体的な方法は、ラジオ体操の各動作に従い、全身の筋肉をバランスよく動かすことが重要だ。鈴木氏は「ラジオ体操は単なる準備運動ではなく、全身のコンディショニングに最適なエクササイズ」と強調する。

植田副センター長によると、ラジオ体操の継続は認知症リスクの低減にもつながる。定期的な運動が脳の血流を改善し、認知機能の維持に寄与するという。正しいフォームで行えば、肩こりや腰痛の改善から認知症予防まで、複数の健康効果を同時に得られる。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ