現役住職が指摘する「墓じまい」の落とし穴 この10年で倍増も再考すべきケース
現役住職が指摘する「墓じまい」の落とし穴 倍増も再考を

「墓じまい」が近年急増している。厚生労働省の統計によると、平成26年度に約8万4000件だった改葬(事実上の墓じまい)が、令和元年度には約12万件、令和6年度には約17万6000件へと、この10年でおよそ倍に増加した。

僧侶が感じる一抹の危うさ

浄土宗僧侶でジャーナリストの鵜飼秀徳氏は、このブームに危うさを感じているという。墓じまいをする人の中には、本来なら立ち止まって考えるべきケースが少なからず含まれているからだ。

もちろん、正当な理由で墓じまいを行う人もいる。例えば、墓が山の斜面や交通不便な辺地にあるため墓参りが難しい場合や、高齢で草刈りや掃除などの維持管理が困難になった場合などだ。

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「維持費が重い」は計算が合わない

鵜飼氏は、墓じまいの理由として「維持費が重い」という声をよく聞くが、計算が合わないケースもあると指摘する。また、「子どもに迷惑」という理由についても、本人を無視していると述べている。

鵜飼秀徳氏は1974年生まれ。成城大学卒業後、新聞記者や経済誌記者を経て独立。浄土宗正覚寺住職、大正大学招聘教授などを務める。

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