避難3日目、疲労色濃く 北陸で再び大雨の恐れ 災害ごみ受け入れ開始
避難3日目、疲労色濃く 北陸で再び大雨の恐れ 災害ごみ受け入れ開始

石川、富山両県を襲った記録的な大雨で、石川県羽咋市では29日、水につかって使えなくなった家財道具などの災害ごみの受け入れが始まった。各地の避難所には多くの住民が今も身を寄せており、避難3日目を迎えて疲労の色を濃くしている。孤立集落の解消も進まない中、29日は北陸地方が再び大雨となる恐れが出ている。

災害ごみの受け入れ開始、思い出の品も

災害廃棄物の受け入れ場所となった羽咋市の羽咋運動公園駐車場では、開場前の午前8時頃からトラックや乗用車が列を作った。自宅と車庫が浸水した同市の会社員男性(67)は、泥まみれのストーブや長男が幼い頃に使っていた野球のバットなどを搬入し、「本来なら捨てたくない思い出の物もたくさんある」と肩を落とした。

避難所では疲労の色、孤立集落も続く

富山県氷見市では29日も雨が降り続き、一部地域で道路や住宅が水につかったままとなっている。同市立上庄小の避難所には25人が身を寄せており、扇風機などがある体育館で横になるなどして過ごしていた。

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同市の無職男性(72)、女性(65)夫妻は、裏山から自宅に土砂が流れ込み、服用している薬も着替えも持ち出せずに避難した。女性は「トイレまで歩いていくのも大変。夜眠っていても、すぐに目が覚めてしまう。この生活がいつまで続くのか」と話した。

氷見市内では土砂崩れや倒木で道路が寸断され、28日午後2時半時点で6地区の48世帯110人が孤立している。一部集落へは飲料水や保存食を運搬するなど支援を行っている。石川県宝達志水町でも29日午前10時時点で4地区72世帯139人が孤立。道路の土砂撤去作業を進めており、3地区は31日までに、残る1地区は来月2日までに解消される見通しという。

再び大雨の恐れ、気象台が警戒呼びかけ

北陸地方では、前線や暖かく湿った空気の影響で29日未明から再び雨脚が強まっている。金沢、富山両地方気象台によると、29日午前9時30分までの12時間降水量は羽咋市で14ミリ、宝達志水町で20.5ミリを記録した。氷見市では27日午前0時から29日午前8時までの総雨量が436ミリに達した。前線が活発な状態は30日にかけて続く見込みで、気象台は土砂災害への厳重な警戒を呼びかけている。

孤立状態が続く宝達志水町の向瀬地区で造園業を営む50歳代男性は、裏山の土砂が崩れ、自宅敷地内の倉庫や車が押しつぶされた。男性は「まだ雨が降っている。また土砂崩れが起きるかと思うと不安だ」と語った。

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