東京都多摩市立瓜生小学校(多摩市永山)で、地域住民や保護者の協力により教室に窓断熱フィルムが設置された。夏の猛暑から児童を守るとともに、省エネルギーや環境問題への関心を促す狙いがある。
昨年の実験で気温3.1度低下
同校では昨年9月、当時の6年生の総合学習の一環として、自らの教室で窓断熱フィルムを貼る実験を実施。他の教室と比較して気温が3.1度も低くなるという検証結果が得られた。この結果を受け、今年はフィルムを設置する教室を拡大することとなった。
設置作業は4日に行われ、PTAや「おやじの会」などから15人が参加。同校(児童数約175人)は全学年1クラスで、昨年設置済みの教室を除く5学年分と「算数教室」の計6教室でフィルムを貼った。
作業手順と効果
参加者はまず窓断熱フィルムと窓ガラスを中性洗剤で洗浄し、水泡が残らないように1枚ずつ丁寧に貼り付けた。作業は約1時間半で完了した。
各教室にはエアコンが設置されているが、フィルムの効果により設定温度を上げることが可能になり、省エネにつながる。また、冬には暖かさを逃がさない効果も期待されている。児童たちは気温上昇の抑制だけでなく、省エネの実践も学べる仕組みだ。
開校30周年記念事業として
瓜生小学校は多摩ニュータウン地区の学校統合により1996年に開校し、今年で30周年を迎えた。フィルムの購入費用は保護者らから集めた30周年記念関連事業への寄付で賄われ、学校側の負担はないという。
同校の池田泰章校長は「高い場所にフィルムを貼るのは子どもたちだけでは難しい。地域の協力がありがたい」と話した。
地域住民の期待
フィルム設置を同校や保護者に提案した住民の小林昭一さん(74)は昨年の検証実験にも協力。「学校での省エネ効果を子どもたちが各家庭に持ち帰り、保護者も含めて実践していくきっかけになれば」と期待を寄せた。



