米国で鳥インフルエンザ初の重症患者、カナダの10代患者から変異ウイルス検出
米国で鳥インフルエンザ初の重症患者、カナダで変異ウイルス

米国疾病対策センター(CDC)は18日、米国内で鳥インフルエンザ(H5N1)による初の重症患者が確認されたと発表した。患者はルイジアナ州の65歳以上の高齢者で、基礎疾患があったという。これまで米国では60人以上の軽症例が報告されていたが、重症化したのは初めてだ。

カナダの10代患者から変異ウイルス

一方、カナダ・ブリティッシュコロンビア州では、鳥インフルエンザに感染した10代の患者から、ウイルスが哺乳類への適応を示す変異が確認された。この患者は現在も重症で、人工呼吸器を装着している。カナダ公衆衛生局(PHAC)によると、検出された変異は、ヒトの上気道への結合親和性を高める可能性があるという。

専門家は、この変異がウイルスのヒト間での感染力を高めるリスクを示唆するものではないとしながらも、警戒を呼びかけている。WHO(世界保健機関)の報道官は「現在のところ、ヒトからヒトへの持続的な感染は確認されていない」と述べた。

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感染経路と拡大状況

米国とカナダの患者はいずれも、感染した鳥やその排泄物との直接的な接触があったとみられる。米国では今年、複数の州の養鶏場や野鳥でH5N1の感染が報告されており、CDCは「一般市民へのリスクは低い」としながらも、鳥との接触を避けるよう注意を促している。

カナダで確認された変異は、これまでにアジアや欧州の動物からも検出されたことがあるが、ヒトから検出されたのは今回が初めて。専門家は「ウイルスが哺乳類に適応する過程の一端を示している」と分析する。

今後の対応

CDCは、重症患者の発生を受け、抗ウイルス薬の備蓄やワクチン開発の加速を検討している。また、カナダ当局は、患者の接触者追跡とウイルスのゲノム解析を進めている。

WHOは「鳥インフルエンザのヒトへの感染は稀だが、継続的な監視が必要だ」と強調している。

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