埼玉県三芳町で江戸時代から続く世界農業遺産の「落ち葉堆肥農法」を守るため、町がガバメントクラウドファンディング(GCF)で平地林を増やす事業に乗り出した。落ち葉を生み出す人工林の平地林を増やし、伝統を次世代につなぐ狙いがある。
平地林の現状と課題
三芳町環境課によると、平地林はクヌギやコナラなどの落葉広葉樹を人の手で植えた林で、約360年前の江戸時代から続く。落ち葉は堆肥としてサツマイモなどの特産品生産に使われている。
平地林は10~15年ごとに切り株を残して伐採し、再び植樹して維持する必要がある。しかし民有地が多く、伐採材の使い道が少ないため、これまで町が補助金を出してきたが限界に達している。
減少する緑地面積
町全体の緑地面積は減少傾向にあり、2015年度の約144ヘクタールから2025年度には約126ヘクタールに減った。
このため三芳町は、落ち葉堆肥農法の存続と平地林の保全を目的にGCFを実施し、広く寄付を募っている。町は平地林の存在を周知し、伝統を守る意味を持たせたいとしている。



