熊本で最大震度7を観測した地震から一夜明けた29日、長崎県内では被害の確認が進められ、熊本の被災地の支援に向け自治体などが職員を派遣する動きも活発化した。
避難状況と学校の被害
長崎県によると、県内では南島原市などで最大99世帯127人が避難。南島原市と雲仙市の県立高校、中学校の計3校で壁のタイルの落下や校舎の壁のひび割れがあった。島原市の雲仙岳災害記念館では照明を支えるワイヤが破断し、臨時休館となっている。
知事の呼びかけと体育センターの被害
同日の県の災害対策本部会議で平田知事は「県民には、さらなる地震の発生に十分注意いただき、冷静かつ状況に応じた行動をお願いしたい」と述べた。諫早市の多良見体育センターでは体育室の天井の一部が崩れ、板や金具などが落ち、床に散乱。余震でさらに崩落が進んだという。事務室にいた職員(64)は「揺れは動けないほど激しかった。けが人がなくて本当に良かった」と胸をなで下ろしていた。
火山・斜面の被害
また、地震の影響で雲仙・普賢岳の溶岩ドーム(平成新山)の一部が崩落したとみられるほか、島原市の眉山では、東側の斜面で広範囲に山の表面が崩れる「表層剥離」が発生した。県などは29日午前、県防災ヘリコプターで上空から確認した。



