7月28日に発生した熊本地震について、筑波大学の八木勇治教授(地震学)は、未知の小さな断層の破壊から始まり、4秒後に主な破壊を起こした断層に連鎖して発生した可能性があると分析した。二つ以上の異なる形状の断層が連動した複雑な地震だった可能性があるという。
断層運動の解析結果
気象庁や政府の地震調査委員会によると、マグニチュード(M)7.1の今回の地震は、2016年の熊本地震の原因にもなった日奈久断層帯の一部が震源域となり、断層に沿って岩盤が水平方向にずれ動く「横ずれ断層型」だったとされる。八木教授は、世界中で観測された微弱な地震波のデータから今回の地震の断層運動を詳細に解析した。
その結果、地震波は、発生から4秒までの初期破壊と、4秒以降の主破壊で異なっていた。初期破壊では、岩盤が断層を境に外向きに引っ張られる「正断層型」の特徴がみられたといい、横ずれ型の主破壊とは異なる形状の断層が動いたことが示唆された。さらに、主破壊がピークに達した6~8秒頃、複数の断層が同時に動いていた可能性があるという。
今後の研究への期待
八木教授は「余震などのデータが集まれば、より詳細な破壊過程を明らかにできる」と話している。



