2024年のOECD報告書で、日本の女性が世界で最も子どもを産んでいないという衝撃的な事実が明らかになった。調査時点で49歳だった1975年生まれ女性の「無子比率」は28.3%で、世界一高い。2位のスペインは23.9%、3位のイタリアは22.5%だった。
想定より15年早く少子化が進行
厚生労働省の統計によると、2025年の合計特殊出生率は過去最低の1.14、出生数は67.1万人で過去最少を記録。2016年に100万人を割って以降、減少が続いている。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、70万人割れは2038年、66万人は2039年とされていたが、実際は13~15年早いペースで進んでいる。
少子化の原因として従来は女性の高学歴化や社会進出が挙げられてきたが、近年は正規雇用で働く人の方が結婚確率が高い実態が判明。安定した職と支援制度を活用できる人とそうでない人の格差が拡大している。
前田正子氏(甲南大学教授)は「人口推計より15年早く少子化が進んでいる。1975年生まれの女性の28.3%が生涯子を産まないというデータもある」と指摘する。日本はもはや「少子化」ではなく「無子化」の時代に突入したと言える。



