栃木県鹿沼市の東武日光線新鹿沼駅構内で、特急「スペーシアX2号」と接触し線路上の作業員4人が死亡した事故で、現場のホームは下部に逃げ込めない構造だったことが東武鉄道の説明でわかった。見張り員は列車の運転士に対し作業員の退避完了の合図を送っており、現場での連携が取れない中、緊急避難もできない状態で列車が進入してきたとみられる。
事故の発生状況と現場の構造
事故は20日午前10時45分頃に発生。線路で除草剤の散布作業を行っていた男性作業員4人が、同駅に停車しようと進行してきた東武日光発浅草行き上り列車と接触し、死亡した。
同社によると、4人がいたのは、上りホームの延長にある「旧上りホーム」の脇だった。特急は旧上りホームに差し掛かった時点で、時速52キロほどの速度だったという。
緊急避難のための空間が不足
東武鉄道では、ホーム下に人がかがんで入ることのできる空間が作られている駅もある。ホームから転落した利用客や作業員の退避場所としての利用が想定されている。現場の旧上りホームは、この空間がない構造だった。
同社によると、現場には列車の接近を知らせる3人の見張り要員がいた。しかし、何らかの理由で連携が取れず、作業員に正しく退避の連絡が伝わらなかったとみられる。
県警は業務上過失致死容疑を視野に事故原因を調べている。



