佐賀県は2026年7月13日、ナシやブドウなどの果樹に深刻な被害を及ぼす「果樹カメムシ類」が6月下旬以降、急激に増加しているとして、「病害虫発生予察注意報」を発表した。県農業技術防除センターの調査によると、県内7か所で実施した10日間の調査では、1か所あたりの平均捕獲数が平年の約27倍に達した。さらに、別の調査方法(県内2か所、10日間)では約50倍という驚異的な数値を記録している。
越冬個体の多さと気温の影響
同センターは、昨秋から越冬した個体が多いとみており、これが急増の主因と分析している。また、7月から8月の気温が平年より高くなると予想されており、カメムシの活動にとって好適な条件が続く見通しだ。このため、今後さらに被害が拡大する可能性がある。
農家への呼びかけと対策
県農業技術防除センターは「早期の発見・防除の徹底」を呼びかけている。具体的には、果樹園での定期的な観察と、発生初期段階での薬剤散布が効果的とされる。特にナシやブドウ栽培農家は、注意報を踏まえた迅速な対応が求められる。
佐賀県は今回の注意報を通じて、農家に警戒を促すとともに、適切な防除対策の実施を徹底するよう周知している。果樹カメムシ類は、吸汁被害により果実の品質低下や落果を引き起こすため、経済的な打撃が懸念される。
県は今後も発生状況の監視を続け、必要に応じて追加の情報提供を行う方針だ。



