愛媛県新居浜市の大島で23日、市営渡海船(フェリー)の運営に関する報告会があり、住民ら約40人が参加した。市が周辺航路の減便や運休を例に挙げ、厳しい運営環境に理解を求めたところ、橋がある島の事例が多かったため、住民らが「大島には橋がなく、渡海船が命の綱だ」と反発した。
老朽化した渡海船の更新が議題に
報告会は、運航中の渡海船2隻のうち1隻が老朽化し、更新時期を迎えたことから開いた。市は、新船建造の原材料費や人件費が高騰し、「費用の全てを市のみで負担するのは困難」と説明。国の財政支援を受けるため、航路の現状や課題を調査し、改善計画をまとめる必要があるとした。
説明資料に住民が反発
その説明資料の中で、苦境に置かれる航路の例として、今治市営フェリーや石崎汽船(松山市)など4航路の減便、運休、運賃値上げを紹介した。これに対し、住民側から「橋でつながる島がある」と指摘が出たのをきっかけに、「市は昔から住民の意見を聞いてこなかった」などと不満が相次いだ。
市地域交通課の石川徹課長は取材に「誤解を招く資料だった。住民の怒りに、対話が足りなかったと痛感した。今後、対話の場を増やす」と話した。



