フランスで記録的な猛暑が続く中、3歳の男児が高温の車内に閉じ込められ死亡する痛ましい事件が発生した。検察官が25日、明らかにした。フランスでは24日、全国の1日を通じた平均気温が30.0度に達し、1947年の観測開始以来、最も暑い日となった。パリでは最高気温が40.3度に達した。
事件の経緯とチャイルドロックの影響
ギレック・ル・ブラ検事によると、男児は24日夕方、サングラシアンの自宅に駐車した車の中でぐったりして倒れているところを発見された。両親と消防隊が蘇生を試みたが、死亡した。当時、母親は第2子の1歳6か月の乳児と一緒に昼寝中で、父親は庭にある小屋で作業をしていた。
男児は父親に昼寝をするよう言われたが、少なくとも45分間にわたって両親の目を盗み、車に乗り込んだ。車はドアを内側から開けられないようにする機能「チャイルドロック」が設定されていた。ル・ブラ検事は、「男児は車に乗り込んだ後、自分でドアを閉めて車内に閉じ込められたとみられ、意識不明の状態で両親に発見された」と述べた。母親は失神し、病院に搬送された。
相次ぐ子どもの熱中症死亡
フランスでは22日にも、南部カルパントラの住宅街にある駐車場に停められた家族の車の中から、2歳と4歳の子どもの遺体が見つかったばかり。気象予報士らは、先週から始まった今回の熱波について、全国で1万5000人近くが死亡した2003年の記録的な熱波に匹敵する可能性があると警告している。今回の熱波によるフランスの死者数は、現時点では明らかにされていない。
パリ市長が死者増加傾向を指摘
パリのエマニュエル・グレゴワール市長は25日、同市で死者数が増加傾向にあると述べたが、具体的な数字は明かさなかった。AFPのまとめによると、フランスでは25日、約6300万人が30度を超える猛暑に直面した。フランスでは24日から25日にかけての夜、観測史上最も暑い夜を記録した。
医療機関への影響とエアコン普及率の低さ
全国の保健当局によると、熱中症で救急搬送された人が4倍に増加した。保健省によると、パリで確認される心停止の件数は通常ならば10件未満だが、24日は25件記録された。フランスではエアコンの普及率が低く、何百万人もが部屋を涼しく保つことに苦慮している。政府によると、フランスの住宅の3棟に1棟は、このような猛暑に対応していない。



