プロゴルファーを目指す研修生として福島県のゴルフ場で働いていた19歳の男性が自殺したのは、当時の支配人や先輩からのパワハラが原因だったとして、男性の両親が21日、ゴルフ場の運営会社と当時の支配人らに約1億円の損害賠償を求めて、福島地裁いわき支部に提訴した。
入社後のパワハラ実態
訴状によると、男性は高校卒業後の2021年、ゴルフクラブ・棚倉田舎倶楽部(福島県棚倉町)を運営する「棚倉開発」に入社。敷地内の寮に住み込みで働きながら、勤務後はプロテストに向けて練習する「研修生」として働いていた。
入社から数カ月が経つと、当時の支配人らから仕事上のミスや言葉遣いを厳しく叱られたり、無視されたりするようになった。「バカ」「家に帰れ。会社へ来なくていい」と言われたり、胸ぐらをつかまれたりすることもあったという。
労災認定と提訴の内容
男性は22年6月にゴルフ場内で自死した。白河労働基準監督署(福島県白河市)は25年3月、男性の自死を労災に認定。労基署は、当時の支配人らによる1時間以上の叱責は21年9月ごろから週1~2回あり、亡くなる直前の22年4~6月には週2~3回に増えていたと指摘した。
両親は訴状で、執拗に叱責を加え続けた元上司らは、男性が命を絶つおそれを予見できたうえ、男性の健康を損なわないよう注意する義務に違反したと主張。男性の死亡に対しての賠償責任を負うと訴えている。



