万博背任容疑者、下請け業者に別工事でも水増し指示か 15~20年前から知り合い
万博背任容疑者、別工事でも水増し指示か 知り合い業者

大阪・関西万博の会場建設工事を巡る背任事件で、竹中工務店の現場責任者だった容疑者の男(61)(逮捕)から指示されて水増し請求した疑いのある下請け業者が、別の万博関連工事でも水増しした工事費を受け取っていたことが、捜査関係者への取材でわかった。大阪府警は、男が立場を利用し、この下請け業者に水増し請求を繰り返し行わせた可能性があるとみている。

仮設事務所以外でも水増し

府警によると、男は現場トップの総括作業所長だった2025年2~5月、この下請け業者に対し、大屋根リングの工事作業員らが使う仮設事務所の内装工事費として、部材や工賃の単価を水増ししたり、架空作業費を計上したりする手口で、竹中工務店に約1300万円の水増し分を含む約2700万円を請求させ、同社に損害を与えたとして、今月19日に逮捕された。府警は認否を明らかにしていない。

竹中工務店が中心の共同企業体(JV)は、リングを含む会場の工事を担当。男はJVの現場責任者も務めていた。男は同社の現場責任者として、請求書の精算や支払額の決定の実質的な権限があったという。

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捜査関係者によると、竹中工務店側はこの下請け業者に、万博工事で複数の工事を発注。仮設事務所以外の別の工事でも、下請け業者が実際の工事費より高い金額を竹中工務店に請求し、支払われていた。

容疑者と業者代表は旧知の仲

男はこの下請け業者の代表と15~20年前に知り合い、以前から仕事を発注していた。万博工事では下請け業者を決定する権限を持っており、府警は、男がこの業者を選び、水増しを指示したとみている。

この下請け業者が工事費より多く受け取った金は、男が、自宅のリフォームや所有するマンション、親族が経営する飲食店の改修工事の費用に充てさせていたという。

府警は、男がこうしたリフォーム費用を含め、6000万円以上の利益を得ていたとみて調べている。

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