信用調査会社の東京商工リサーチ(TSR)関西支社は19日、大阪府内で複数の書店を経営する「田原本屋」(同府箕面市)が今月4日付で、大阪地裁から特別清算開始決定を受けたと発表した。負債総額は14億5907万円(2023年5月期時点)だが、変動している可能性があるとしている。
70年以上の歴史、ピーク時は売上高45億円超
TSR関西支社によると、田原本屋は1948年に大阪市内で創業。70年以上にわたり、複数の書店を展開してきた。千里ニュータウン周辺など北摂を中心に広いエリアに店舗網を拡大し、駅近くの商業施設内に入居するなどの戦略が当たった。ピーク時の2002年5月期には売上高45億7902万円をあげていた。
赤字店舗の閉鎖も経営悪化に歯止めかからず
だが、書店が売れない時代となり、15年5月期には雑誌の販売減少から不採算4店舗(高槻宮ノ本店、豊中代店、吹田佐竹台店、京都桂店)を閉鎖するなどして大幅な赤字に転落。不採算店の撤退や早期退職募集などを行ったが、債務超過に転落していた。23年5月期には売上高23億7202万円に対し、キャッシュレス決済手数料や電気代上昇などの経費負担が重く、6356万円の赤字となって債務超過が拡大。24年11月、千里中央店など主要8店舗をオー・エンターテイメント(大阪市中央区)に事業譲渡していた。
田原本屋のホームページにある店舗一覧では、ららぽーと和泉店や千里中央店、イオンSENRITO店、東岸和田店など15店舗が確認できる。



