大井川鉄道、不通区間のトンネル補修着手 笹間トンネルで洗浄公開
大井川鉄道、不通区間のトンネル補修着手 笹間トンネルで洗浄公開

大井川鉄道は、2022年9月の台風15号の影響で不通が続く大井川本線の区間で、安全運行に必要なトンネルの補修工事を始め、27日に現場を公開した。不通区間には補修が必要なトンネルが4か所あり、今回が1か所目の工事となる。2029年春の全線開通に向けた復旧作業が新たな段階に入った。

笹間トンネルで洗浄作業を公開

大井川本線は台風被害で全線が運休。2023年秋までに金谷―川根温泉笹間渡間の運行を再開したが、現在も川根温泉笹間渡―千頭間(19.5キロ)の不通が続いている。

今回の工事現場は、川根温泉笹間渡(島田市)―地名(川根本町)間にある「笹間トンネル」(長さ364メートル、島田市)。山間地で自動車が入れないため、道路だけでなく線路も走行できる作業車「軌陸車」を使い、蒸気機関車のすすで汚れた天井を洗浄する作業が公開された。

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補修工事の予定と今後の見通し

大鉄は2025年12月に両駅間で土砂の撤去を始め、既に完了した。トンネルの補修工事は、来年2月にかけて笹間トンネルと北側の地名駅寄りにある「悉太(しった)トンネル」の2か所で内部を洗浄した後、ひび割れなど壊れた部分の補修を行う予定だ。

大鉄によると、来年度に入って両駅間でレールや枕木の整備を行い、来年秋頃の地名駅までの開通を目指す。

鳥塚亮社長は現場で報道陣の取材に応じ、「ようやくトンネルの補修工事をスタートできた。開通区間側から順次、千頭に向けて工事を進め、開通を待つ地域の皆さんの期待に応えたい」と話した。

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