斜里町や環境省などで構成する「知床ヒグマ対策連絡会議」は14日、ヒグマとの遭遇を受けて閉鎖されていた羅臼岳(標高1660メートル)の登山道について、全ての登山口を16日に開放することを決めた。同会議は、単独行動を避け、クマ撃退スプレーを携帯し、特に下山時には注意を払うよう呼びかけている。
昨年8月の死亡事故から続く閉鎖と再開
羅臼岳では昨年8月、20歳代の男性がヒグマに襲われ死亡する事故が発生。その後、約11か月間登山道が閉鎖されていたが、今月5日にようやく登山が再開された。しかし、再開からわずか4日後の9日には、60歳代の男性が下山中にヒグマに追いかけられる事案が発生し、再び閉鎖に追い込まれていた。
現地調査で問題のクマ確認されず
会議のメンバーなどによる2回の現地調査の結果、問題となるヒグマが登山道上に確認されなかったことから、開放が決定された。同会議は、下山時は気づかないうちに歩行速度が速くなり、ヒグマとの遭遇リスクが高まるため、意識的に速度を落とすよう求めている。
クマ撃退スプレーの貸し出しも
また、クマ撃退スプレーは飛行機に持ち込めないことから、登山前日に斜里町の知床自然センターなどで借りるよう呼びかけている。同センターでは、登山者向けにスプレーの貸し出しを行っており、事前の準備が重要とされている。



