15年前に飲酒運転事故で高校生だった長男を亡くし、講演活動などを通じて飲酒運転撲滅を訴えているNPO法人「はぁとスペース」理事長の山本美也子さん(58)が19日、福岡県警宗像署で署員や宗像交通安全協会幹部ら約80人を前に講演した。
「これ以上、大事な命がなくなってほしくないだけ」と活動への思いを語り、「飲酒運転がないのが当たり前の社会」を目指して広範な連携を呼びかけた。
被害者遺族としての思い
講演で山本さんは、被害者遺族となり、報道機関の取材に応じた心境を「つらかったが、応じれば飲酒運転はなくなると思い、頑張って答えた」と振り返った。しかし、飲酒運転はなくならず、活動に対して中傷があったことも明かした。
一方で、飲酒運転撲滅への手応えにも触れ、息を吹き込みアルコールが検知されるとエンジンがかからない装置「アルコール・インターロック」を福岡市が公用車に導入したことを高く評価した。
20年目の教訓
同市の海の中道大橋で起きた3児死亡飲酒運転事故から今年で20年になることにも言及し、「被害者の思いに寄り添った支援」を求めた。また、「悪質ドライバーはどんどん検挙してほしい。お巡りさんにしかできない仕事がある」と強調した。
山本さんは講演後、福津市のイオンモール福津で買い物客に「飲酒運転をなくすキャンペーンをやっています」と声をかけ、NPO法人で取り扱っているコーヒーとチラシを配った。



