栃木県足利市では、暖かく湿った空気の影響で17日夜から18日未明にかけて記録的な大雨となり、土砂崩れにより女性1人が心肺停止状態で発見された。元市職員の60代夫婦とは依然連絡が取れていない。
観測史上最大の降水量と危険警報
気象庁によると、足利市では18日午前2時20分までの12時間降水量が232.5ミリに達し、観測史上最大を記録。これに伴い、レベル4の大雨危険警報と土砂災害危険警報が発令された。
同市小俣町では17日午後10時頃、「建物が倒壊している」と119番通報があった。足利署などの調べでは、2階建て住宅の1階部分に裏山から土砂が流入し、住宅が倒壊。住人の元市職員の60代夫婦と連絡が取れない状況が続いていたが、18日午後3時50分頃、倒壊家屋から心肺停止状態の女性1人が発見された。警察は住人の可能性があるとみて身元確認を急いでいる。
住民の証言と周辺の被害
近くに住むパート女性(53)は「自宅の庭はすねがつかるほどの水位だった。50年住んでいるが初めての経験で、川の中を歩いているみたいだった」と当時の状況を語った。
群馬県でも被害拡大
群馬県では、桐生市で17日午後10時20分頃までの1時間降水量が72.5ミリと観測史上最大を記録。前橋市では18日午後2時頃までの24時間降水量が101.5ミリに達し、川の増水で東大室町の桂川橋が崩落した。護岸がえぐられ橋桁が川に落ちたが、けが人はなかった。
浸水被害の全容
両県によると、合わせて220棟で床上・床下浸水が確認されており、今後も被害が拡大する恐れがある。気象庁は引き続き警戒を呼びかけている。



