千葉豪雨と熊本地震が露わにした交通の想定外、九州道の復興と高速バス再開の課題
千葉豪雨と熊本地震が露わにした交通の想定外と復興の課題

熊本地震による九州自動車道の不通は、九州南部と北部を結ぶ交通に大きな影響を与えた。鉄道を利用する場合、鹿児島中央から新水俣まで新幹線で移動しても、新水俣駅は他の鉄道と接続しておらず、最寄りの肥薩おれんじ鉄道水俣駅まで移動しても、その先八代までは不通となっている。鹿児島から福岡まで鉄道で移動するには、日豊線回りで特急「きりしま」と特急「にちりん」を乗り継ぐしかなく、乗車時間を考えると現実的とは言いがたい状況だった。

九州道の復旧と高速バスの再開

九州道は被害の大きさのわりに復興は急ピッチで進み、一部対面通行等があるものの、8月14日には全線で通れるようになった。これを受けて、運休が続いたり、減便しルートを変えて運行されていた高速バスも順次再開している。「熊本~鹿児島便」5往復と「福岡~鹿児島便」13往復は、17日から通常運行に戻った。

宮崎発の高速バスについても、24日から熊本行「なんぷう号」と福岡行「フェニックス号」の運行が一部再開し、31日からは地震前の運行体制に戻る見込みである。一方、「宮崎~新八代便」(B&Sみやざき)は、新八代駅で新幹線がまだ発着できておらず、当面運休となっている。

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東九州道への迂回と交通量の変化

九州道が不通の間、やむを得ず東九州道を経由して九州南部と九州北部を行き来したクルマも多かった。NEXCO西日本のプレス資料によれば、熊本地震以前、1日平均1万台だった東九州道「清武IC~宮崎西IC」間の平均交通量は、通行止め期間中は、1万2000~1万6000台へと跳ね上がっている。

また、お盆期間(7~16日)を通しても、東九州道「大分光吉IC~大分米良IC」、大分道「九重IC~湯布院IC」の間で、ともに通行量が前年比106%と増えている。移動の出控え傾向で他の九州内の区間の通行量が軒並み減っていることを考えれば、多くのクルマが東九州道へと迂回したと言える。

東九州道の課題と今後の見直し

ただし、東九州道は片側1車線の区間が多く、休憩施設も少ない。片側1車線だと軽微な事故でも車線がふさがり、通行止めになりやすい。実際、熊本地震以降の7月28日から8月10日までの2週間で通行止めが5回起きている。こうした状況から、東九州道の整備の見直しが求められている。

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