肺炎牛の不適切実験、鹿児島大が検証結果公表 再発防止策を発表
肺炎牛の不適切実験、鹿児島大が検証結果公表

鹿児島大(鹿児島市)の共同獣医学部で、肺炎に感染した牛を使った不適切な実験が行われた問題で、大学は7日、問題の検証結果を公表した。実験の実施者の安全性に対する認識不足と、学部から大学本部への情報共有が不十分だった点を原因とし、動物福祉や学内規則に関する再教育、大学本部による検査体制の強化などを再発防止策に盛り込んだ。

実験は2021年度から2025年5月まで続く

検証結果などによると、実験は2021年度から25年5月に大学が中止するまで続いた。肺炎に罹患した牛への抗菌薬の効果などを調べる目的で、郡元キャンパス(同)の総合動物実験施設で行われた。

21年度時点で、安全性の国際基準・バイオセーフティーレベル(BSL)2に該当する病原体が牛から検出。実験はBSL2に適応していない同施設内で続き、22年には学部に問題点の指摘が寄せられたが、大学本部に報告されなかった。

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要因と再発防止策

大学は要因を、実験の実施者の安全に関する認識不足、学内の審査委員会に実験内容が十分に伝わっていなかったこと、動物実験が個々の研究者や部局の裁量に依存していたことなどと結論づけた。

再発防止策として、再教育のほか、大学側が年1回以上立ち入り検査を実施する。実験計画書を改定し、具体的な内容を報告させるようにする。自然感染した動物の取り扱いに関する要領も新たに策定した。

同大は今回の問題について、学内の規則に違反すると判断。研究責任者らへの処分を検討している。

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