石川・富山の大雨、集落孤立続く 4地区61人、30日も大雨予想
石川・富山の大雨、集落孤立続く 4地区61人、30日も大雨予想

記録的な大雨に見舞われた石川、富山両県では29日も集落の孤立が続き、同日午後2時時点で計4地区61人になっている。土砂崩れなどで寸断された道路の復旧が進んだが、全て解消されるには数日かかる見通し。現地では30日夕方にかけて大雨が予想されており、住民からは不安の声が上がる。

住民からは不安の声

「具合が悪くなった人が出ても救急車は来られない。一日も早く元の生活に戻りたい」。16世帯22人が孤立している富山県氷見市床鍋地区の柳原栄信区長(71)は29日、電話取材に対してそう訴えた。

同地区は、地区外につながる道路が全て土砂で寸断された。電気や水道は使えるため、住民は自宅にある食料でしのいでいるという。28日午後には隣の地区の住民などが数日分の非常食を歩いて届けた。

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孤立集落の状況と復旧作業

孤立集落は、氷見市内の3地区(49人)、石川県宝達志水町の1地区(12人)で解消されていない。集落に続く道路では、重機による土砂の撤去作業が急ピッチで進められている。

同県羽咋市では29日、災害ごみの受け入れが始まり、羽咋運動公園駐車場には住民が水につかった家具などを次々と搬入していった。自宅が浸水した同僚の手伝いに来ていた男性(45)は「まだ泥が残り、なかなか片付かない。あと3、4往復は必要だ」と話した。

被害状況と今後の見通し

石川県は29日、新たに男性2人の軽傷が判明したと発表した。大雨によるけが人は同県の軽傷者3人となった。

線路が冠水するなどしたJR七尾線は29日、高松(かほく市)―羽咋駅間で運転を再開した。JR西日本金沢支社によると、羽咋―七尾駅間は9月6日の再開を目指している。

再び大雨の予想

大雨被害を受けた各地では29日、前線や暖かく湿った空気の影響で雨が強まった。氷見市では午後6時までに12時間降水量44ミリ、羽咋市では同6時30分までに同31ミリを観測した。

気象庁によると、両県では30日午後6時までの24時間で、最大80ミリの降水が予想されている。氷見市内の自宅が床上浸水した男性(75)は「また被害が広がるのではと心配だ。いつまで避難所にいればいいのか」と段ボールベッドで肩を落とした。

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