国土交通省は5日、羽田空港近くの上空で4日早朝に発生した国の飛行検査機と全日本空輸(ANA)機の異常接近(ニアミス)事案について、深刻な事故につながりかねない「重大インシデント」には当たらないと判断した。これにより、事故調査を担う国の運輸安全委員会による原因究明は行われないことになった。
事案の概要
事案は4日午前5時44分ごろに発生。ANAや国交省によると、着陸しようとしていた上海発羽田行きのNH968便(乗員・乗客197人)がC滑走路に向けて降下中、航空機同士の衝突の危険性を知らせる「空中衝突防止装置」(TCAS)が作動してアラートが鳴り、着陸を中止して上昇し、衝突を回避した。乗員・乗客にけが人はいなかった。
検査機はD滑走路から離陸した後に旋回し、ANA機が着陸しようと降下している経路を横切るように飛んでいた。検査機にはTCASから回避指示は出ていなかった。
今後の対応
最も接近したときの2機の距離などの詳細は明らかにされていないが、国交省の判断により、運輸安全委員会による調査は実施されない。今後の再発防止策などについては、国交省が引き続き検討するものとみられる。



