埼玉県狭山市広瀬台にある電気機器メーカー「タムラ製作所」(東京都)の狭山事業所で、ヤギによる「除草隊」が敷地内の雑草退治に活躍している。レンタル会社から派遣された5頭のヤギたちが、約1万平方メートルのスペースで食欲旺盛に草を食べ続け、従来の機械除草や除草剤に代わる新たな手法として注目を集めている。
ヤギ除草隊のメンバーと任務内容
除草隊のメンバーは、神奈川県厚木市のヤギレンタル会社から派遣された2歳の雄「キング君」、3歳の雌「ウーロンちゃん」を含む5頭。彼らの任務場所は、2025年10月に完成した新しい製造棟の隣に広がる約1万平方メートルの敷地だ。同社によると、5月にヤギたちが到着するまでは専門業者に依頼して除草機で刈っていたが、騒音や仕上げに使用する除草剤の環境影響が懸念されていた。
環境負荷低減と社員への波及効果
ヤギ1頭あたり1日約4.5キロの雑草を食べるため、膝丈以上に伸びていた雑草は順調に減少し、現在では地面の土が見える状態になった。除草剤を使わないため環境負荷が低く、さらにヤギがのんびりと草を食べる姿が社員の癒やしにもなっているという。同社は「機械音がなく、自然な方法で除草できるのが利点。社員のストレス軽減にもつながっている」と話す。
今後の展望
除草隊の派遣期間は2026年9月までだが、同社は「延長も検討したい」としており、効果次第では継続的な導入も視野に入れている。ヤギによる除草は、環境配慮と従業員のウェルビーイングを両立するユニークな取り組みとして、他の企業からも注目を集めそうだ。



