岐阜県は15日、ナスやトマトなどの野菜や花き類に被害を与える害虫「オオタバコガ」の発生が平年より多いとして、県内全域に発生予察注意報を発表した。県病害虫防除所によると、6月11日から7月5日までの調査で、おびき寄せて殺虫したオオタバコガの成虫数が可児市で199匹(平年比約1.9倍)、恵那市で39匹(同約2.3倍)に達し、幼虫によるナスやトマトの食害が確認されている。
高温続きで被害拡大の恐れ
名古屋地方気象台が9日に発表した1か月予報では、今後1か月にわたりオオタバコガが好む高温が続くとみられる。この気象条件は害虫の活動を活発化させ、さらなる被害拡大が懸念される。県は農家に対し、花のつぼみや果実への食害被害がないかの徹底的な観察と、幼虫を発見した場合の薬剤防除の実施を呼びかけている。
注意報の背景と対策
オオタバコガは多食性で、ナス科、アブラナ科など幅広い作物を加害する。岐阜県では例年、夏場に発生が増加するが、今年は早期から高密度となっている。県病害虫防除所は「成虫の発生量が多いため、幼虫による被害が拡大する前に防除を徹底してほしい」と注意を促している。農家は定期的なほ場巡回と、必要に応じた農薬散布が求められる。



