AEDで迅速対応、4人に感謝状 宮崎市、倒れた男性救助
AEDで迅速対応、4人に感謝状 宮崎市、倒れた男性救助

宮崎市は26日、意識を失って路上で倒れていた男性の人命救助に貢献したとして、市民ら4人に感謝状を贈った。現場に偶然居合わせた4人が連携し、自動体外式除細動器(AED)を使うなどして迅速な救助につなげた。

4人が連携し救助

感謝状が贈られたのは、同市の鈴木蘭子さん(40)、緒方淳一さん(57)、牛嶋智哉さん(42)、大分県別府市の横川ひとみさん。

宮崎市消防局などによると、2月23日午前8時過ぎ、市中心部の若草通で通勤途中だった鈴木さんと緒方さんが、路上でうつぶせになって倒れていた60歳代男性を見つけた。男性は路上の清掃中に意識を失ったとみられるという。

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声をかけても反応がなかったことから、鈴木さんと緒方さんは警察と消防に通報。近くの飲食店で開店準備をしていた牛嶋さんは外の様子に気づき、協力して男性をあおむけにして首の後ろにブランケットをあて、気道の確保に努めた。

さらに、観光中だった医療従事者の横川さんが通りかかり、緒方さんが近くの建物から持ち出してきたAEDを使って蘇生を試み、心臓マッサージをして救急車の到着を待った。男性はその後回復し、後遺症もなく社会復帰したという。

市長が感謝状を手渡す

26日は鈴木さんと緒方さん、牛嶋さんが市役所を訪れ、清山知憲市長が感謝状を手渡した。清山市長は「それぞれが連携して1人の命が救われた。多くの市民の模範となる救助劇だ」とたたえた。

鈴木さんは「見つけてすぐ通報したが、(数分後に到着するまで)長く感じた。助かって本当に良かった」、緒方さんは「AEDがある場所をたまたま覚えていた。自分でも心肺蘇生ができるようになりたい」と話した。祝日でいつもより早く開店準備をしていたという牛嶋さんは「いつどこでこんな事が起きるか分からない。今後も気づいたら助けたい」と話していた。

救命講習を定期開催

心臓が止まった人にAEDを使えば命が助かる確率が大幅に上がるが、実際に使われる割合が少ないのが課題とされる。宮崎市消防局は心肺蘇生法やAEDの使い方など、知識や技術を身につける救命講習を定期的に開いている。

同消防局管内(宮崎市、国富町、綾町)に居住、通学、通勤している人が対象で、同市大塚台西2の応急手当研修センターで受講できる。宮崎市のホームページ(HP)でスケジュールを公開しているほか、センターの職員らが企業などに出向き講習も行っている。

また、宮崎市は、市役所や小学校など市の施設でのAED設置場所を一覧で見られる地図をHP上で公開している。今年3月末時点で計約250台が設置されているという。

救命講習の受講希望者は予定日の1週間前までに同センター(0985・62・4119)へ申し込む。同消防局警防課の担当者は「救急隊員が駆けつけるまでにできることがある。一度でも受講してほしい」と呼びかけている。

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