常総市の根新田町内会で長年にわたり水害対策に取り組んできた須賀英雄さん(75)が7日、常総市役所で講演し、埼玉県草加市の山川百合子市長や町会・自治会役員らが視察に訪れ、事例を学んだ。
根新田地区の水害経験とその後の取り組み
根新田地区は2015年の関東・東北豪雨で約9割の世帯が床上浸水する深刻な被害を受けた。この経験を機に、須賀さんら住民は災害時の行動を事前に確認する「マイ・タイムライン」の作成を推進。また、屋外に掲げて安否を伝える「無事ですタオル」を全戸に配布するなど、独自の防災策を展開してきた。
講演内容:効果的な情報伝達と避難準備
講演では、関東・東北豪雨の前年に導入したショートメッセージの一斉送信システムが、災害時の連絡手段として有効に機能した事例を紹介。須賀さんは自身のマイ・タイムラインを例に、準備や避難行動の具体的な手順を解説した。「無事ですタオル」については、迅速な安否確認につながると強調し、「災害時は地域住民だけで負傷者救助などにあたるしかない。地域で要支援者を見守ることも大切」と参加者に呼びかけた。
視察の意義と今後の展望
草加市の山川市長は、根新田地区の実践例を自市の防災計画に活かす方針を示した。参加した町会役員からは「住民同士の連携が重要だと再認識した」との声が上がった。根新田地区の取り組みは、行政主導ではなく住民が主体となった防災モデルとして注目を集めている。



