2006年に福岡市東区の海の中道大橋で起きた3児死亡飲酒運転事故から、25日で20年となる。その後の飲酒運転の厳罰化などを受け、県内では飲酒運転による事故件数、検挙件数ともに減少してきたが、近年は横ばいの状態が続き、公務員が検挙される事案も発生している。県警は改めて注意を呼びかけている。
検挙件数は下げ止まり、事故件数は10件台で推移
県警によると、3児死亡飲酒運転事故が起きた06年に県内で検挙された飲酒運転の件数は836件。飲酒運転が厳罰化された07年は482件と大幅に減少し、14年には147件まで減った。しかし、その後は19年に263件まで増え、20~25年は160件台から180件台と下げ止まっている。
飲酒運転による事故件数は、06年が129件だったが、07年には69件にまで減少。18年以降は20件台や10件台で推移しており、25年は18件だった。
今年は深夜から早朝の検挙が半数超、自宅での飲酒が最多
今年の検挙数は、7月末時点ですでに104件。時間別では、午前4~8時が34件、同0~4時が25件となり、深夜から早朝にかけての時間帯が全体の半数余りを占めた。飲酒場所は自宅が最多の47件で、居酒屋の26件を上回った。
また、今年は公務員らの飲酒運転も相次いで発生。5月には県監査委員事務局の職員が酒酔い運転で事故を起こしたとして現行犯逮捕され、県が懲戒免職とした。小城市職員も同月、酒気帯び運転をしたとして現行犯逮捕された後、懲戒免職となった。
県警が一斉取り締まり、啓発活動も継続
県警は25日、九州・沖縄の各県警と足並みをそろえ、一斉に飲酒運転の取り締まりを実施する。その後も夜間の検問や取り締まりのほか、チラシの配布やポスターの掲示などの啓発活動を続けていくという。
県警交通企画課の多々良智郁管理官は「飲酒運転に関する通報は増えており、県内でも『飲酒運転を許さない』という機運は高まったように感じる。家庭や会社、地域ぐるみで『飲酒運転をしない・させない』という取り組みを徹底してほしい」と話している。



