熊本県八代市の被災地に派遣された西都児湯医療センター(宮崎県西都市)の災害派遣医療チーム(DMAT)が、西都市役所で3日間にわたる活動内容を押川修一郎市長に報告した。
施設内は空調が止まり蒸し暑い状況
チームは整形外科医の高木賢治さん(55)と看護師2人、調整業務を担う理学療法士1人の計4人。7月30日からセンターの救急車1台で現地に入り、8月1日まで高齢者施設の入所者に対する診療業務などに当たった。
4人によると、施設内は地震の影響で電気や水道が途絶え、空調が動かず蒸し暑い過酷な状況に追い込まれていた。熱中症の危機に直面した約50人の体調を1人ずつ確認し、必要に応じて点滴などの処置を実施した。
診療所訪問や飲料水支援も
業務を中断していた診療所の訪問や飲料水を施設に届ける支援業務などもこなしたといい、3日に市役所を訪れた高木さんは「現場に赴くだけで『助けが来た』と非常に喜ばれた」と振り返った。一方で、防災用品の備蓄は施設ごとの差が大きく、物資運搬用の車両を同行させる必要性などを感じたという。
被災地への関心の継続を訴え
高木さんは石川県中能登町出身で、2年前の能登半島地震では実家も被害を受けた。物心両面の苦悩が長期間にわたって続く被災者の感情を踏まえ、「時間がたっても被災地への関心を持ち続けることが大切だ」と力を込めた。



