13日に発生した「千葉豪雨」で、千葉県内の浸水面積が14日朝時点で少なくとも31平方キロメートルに達したとみられることが、航空測量会社の解析でわかった。JR山手線の内側の面積の約半分、東京都渋谷区の面積の約2倍にあたる。
解析の概要
気象庁が「レベル5大雨特別警報」を発表した千葉市や大網白里市、茂原市、佐倉市など県内22市町を対象に、国際航業(東京都)が人工衛星のレーダーで観測した豪雨前後のデータを比較し、浸水の分布を推計した。
地域別の被害状況
気象庁のレーダー解析で、13日夜の1時間の最大雨量が125ミリに達した大網白里市では、JR大網駅の北側と南側が広範囲に浸水し、床上浸水236棟、床下浸水230棟の被害(20日午後4時時点)が確認されている。大網駅周辺の衛星データでも駅の北側の広い範囲と、南側の一部が浸水範囲を示す濃い水色になっている。
2人が犠牲になった佐倉市では、台地にある「谷津」と呼ばれる谷のような地形を中心に濃い水色の浸水範囲が確認できる。
浸水範囲の可能性
ただ、同社によると、アンダーパスなど上部に構造物がある場合や、小規模な浸水は精度の問題で把握できないといい、浸水範囲はさらに広かった可能性がある。同社RSソリューション部の鎌形哲稔部長(47)は「過去の水害と比べて、浸水が1か所に集中しているわけでなく、高地を含めて広範囲に点在している。記録的な豪雨だったことが表れている」と分析している。



