山形県寒河江市が「道の駅寒河江チェリーランド」内に設置しているトルコ館について、運営を担ってきた指定管理者の輸入商社「トゥーバトレーディング」(東京都)が撤退の意向を市に伝えたことが明らかになった。同館は今年2月の火災で休館しており、市は施設を存続させる方針で、今後の運営体制の検討を進めている。
火災被害と人員確保難航が撤退理由
市によると、同社は火災による被害や人員確保の難航を理由に、7月1日付で指定管理業務の取り消しを求める申出書を提出した。指定管理期間は2029年3月末まで残っていたが、早期の撤退を決断した。
火災は2月3日夜に発生。被害は限定的だったものの、放水や煙、すすの影響で、民芸品や民族衣装商品などの展示・販売が困難になった。損害は1000万円を超えるという。当初は復旧後も営業を続ける意向を示していたが、休館が長引く中で従業員の確保も難しくなり、運営継続を断念した。
姉妹都市記念で開館、文化発信の拠点
トルコ館は、寒河江市とトルコ・ギレスン市の姉妹都市締結を記念して1992年に開館。トゥーバトレーディングは開館当初から運営を担い、トルコ文化の発信拠点として地域に親しまれてきた。休館が続く現在も、施設の価値を評価する声は多い。
市は早期再開目指し新たな運営方法を模索
市は今後、新たな指定管理者の公募や業務委託を含めた運営方法を検討する。市企画戦略課の東海林恒課長は「施設は存続させる方針。早期の再開につなげたい」とコメントしている。地元の観光拠点としての役割を維持するため、市は早急な対応を迫られている。



