淡路市の観光施設「淡路ワールドパークONOKORO」が、施設の老朽化などを理由に、11月末で閉園することになった。9月1日開会の淡路市議会で、関連条例の廃止が提案される。
約12ヘクタールの同パークは、世界の有名建築を25分の1サイズで再現した「ミニチュアワールド」や、大観覧車などで人気を博したが、40年の歴史に幕を閉じる。
40年の歴史と経営の変遷
同パークは、大鳴門橋開通を記念して1985年に開催された地方博覧会「くにうみの祭典」のメイン会場として県が整備。その後、「おのころ愛ランド公園」として運営されていた。95年の阪神大震災で被災した後に第3セクターが設立され、明石海峡大橋が開通した98年には、現在の「淡路ワールドパークONOKORO」としてリニューアルオープンした。
その後、経営の悪化で2007年度に公設民営化された。12年11月からは、県が淡路市に施設を貸与する形で、地元の建設会社などが出資する「ONOKORO」が指定管理者となって15年間の契約で運営してきた。
閉園決定の経緯と今後の見通し
指定管理の期間が来年10月に迫る中、同社と土地建物を所有する県の企業庁、淡路市の3者で協議した。その結果、「遊園地として存続させるには、多額の改修経費が必要となる」として、今年11月末の閉園が決まった。
施設などの解体後、来年10月末までに県企業庁に返却される見通しで、同庁の担当者は「今後、(跡地の)利活用を検討していきたい」と述べた。
観光への影響と関係者の声
淡路市によると、コロナ禍を機に関西の身近な観光地として注目されたことで市内のほかの観光スポットが増加。観光入り込み客数は大幅に増加しているという。同市は「(淡路ワールドパークONOKOROは)観光の中枢施設としての当初の使命を十分に果たしたと言える」としている。
清水浩嗣支配人(71)は「通算41年間、3世代にかわいがっていただき、お客様とスタッフに感謝している」とし、「従業員約160人の再就職に向けて、可能な限り努力したい」と話した。



